製品紹介
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NETIS登録済み(2025年3月30日)
登録番号TH-240033-A(10年登録)
酸化セリウムの触媒効果により約320℃以上ですすを酸化除去することで、燃費の改善を実現します。
日本油化工業(株)は、国立研究開発法人水産大学校との共同研究により、バスやトラックなどに設置されているDPF(ディーゼル微粒子捕集フィルタ-)に堆積したPM の酸化除去を促進することによりDPF の性能を改善する”添加剤”を開発しました。
自動車技術会においてその成果を発表するとともに、その性能を実車で検証するために、12 月~4月中旬までの4.5 ヶ月間、約25,000km(最初の約6,000km は軽油のみ、次の約5,000km は軽油に添加剤を混合し、その後約7,000km は軽油のみ,約8,000km は軽油に添加剤を混合して走行)に渡り、大型トラックを用いた実証試験を実施しました。
左図に試験に用いた車両の写真を示します。
図2 添加剤の混合による燃費 [ km/ℓ ] の改善効果
図3 スス焼きの間隔(DPF の自動再生インタバル)の変化 [ km ]
[A] 軽油の燃焼によるCO2 の生成 | C | + | O2 | = | CO2 |
[B] 各分子の質量 | 12kg | + | 32kg | = | 44kg |
[C] 軽油1kg の燃焼によるCO2 生成量 | 0.86kg | + | 2.29kg | = | 3.15kg |
[D] 軽油1ℓの燃焼によるCO2 生成量 | 0.71kg | + | 1.88kg | = | 2.58kg |
左のAに示しますように、燃料に含まれるCが燃焼(酸素と結合)することによりCO2 が生成されます。
左のC に示しますように、燃料には86%のC が含まれていますので、燃料1kg の燃焼によって3.15kg のCO2 が生成されます。
左のDに示しますように、軽油の密度を0.82 とすると、軽油1 ℓ の燃焼により2.58kg のCO2 が生成されます。
(1)100ℓ 当たり6ℓ分の軽油の購入費780 円(130 円/ℓ x 6 = 780)の経費節減
(2)100ℓ 当たり6ℓ分のCO2 排出量約15kg(2.58kg/ℓ x 6 = 15.48)のCO2 低減
※具体例:100m3(約82ton)の軽油を消費した場合、78 万円の経費節減、かつ15ton のCO2 低減
図1 排気管内圧力と燃費の関係
図1は、エンジンの排気系統に設置されたDOC(酸化触媒)とDPF(ディーゼル微粒子捕集フィルター)から構成されるマフラーの役割を示したものです。エンジンにおける燃料の燃焼によってCO,NO, HC 及びPM が生成されます。CO, NO,HC はDOC において触媒の働きにより酸化除去されます。PM はDPF において捕集されますが、酸化セリウム(CeO2)などの触媒の働きによって酸化除去される(DPF の再生)ことにより、マフラーの性能が保持されます。
図2 排気管内圧力の増加による燃費の悪化
図2は、排気管内圧力と燃費の関係を示したものです。排気管内圧力の上昇に伴い燃費が悪化し、排気管内圧力が約30kPa になると燃費は約9%悪化しています。これは 、
図3 燃料に添加剤を混合したときの効果
図3に、触媒が機能するための温度と燃料に添加剤を混合したときの効果を示します。
この図から次のことが分かります。
DPF にPMが堆積すると、排ガスの流路が狭くなって排ガスの量が減少するため過給機の性能が低下します。
すると、燃焼に必要な空気量が減少し、燃焼が悪化してPMの生成量が増加するとともに燃焼が悪化します。
燃料に添加剤を混合することによりPMの堆積を抑制し、DPF の性能を維持出来ます。
― 出典:自動車技術会2021 年秋季大会学術講演会予稿 No.18 (資料3)-
図4 DPF に詰まりがある時の負荷率とDPF入口圧力及び酸素濃度の関係
図4に、DPF に詰まりがある状態で負荷率を上昇とさせた時のDPF 入口圧力と酸素濃度の変化を示します。
図の赤□(DPF 入口圧力)と緑〇(酸素濃度)で示しますように、DPF に詰まりがある状態で負荷率(出力)を上昇させた場合、負荷率(出力)の上昇とともにDPF 入口圧力が上昇するとともに、酸素濃度が低下します。
負荷率が59%になると排気管内圧力が30kPa付近まで上昇するとともに、酸素濃度が7%以下(酸素不足の状態)になり、CO 濃度も1000ppm 以上になったため(燃焼が極端に悪化したため)実験を中止しました。
この実験から、DPF にPMが堆積した状態で負荷率を上昇させた場合、燃焼が悪化して出力が制限されることが分かりました。
図5 エンジンに吸入される空気と、エンジンから排出される排ガスの流れ及びこれに関連する機器のモデル図
図5に、エンジンに吸入される空気と、エンジンから排出される排ガスの流れ及びこれに関連する機器のモデル図を示します。
図において、PM の堆積によりDPF 内における排ガスの流路が狭められると、排気系統の圧力が上昇するとともに、排ガス量が減少します。
過給機に設置されたタービンは排気エネルギーによって駆動されるため、排ガスの流量が減少すると過給機の回転数が低下し、タービンによって駆動される圧縮機の能力が低下して、エンジンに供給される空気の量(酸素量)が減少します。
図6 DPF の詰まりによる過給機回転数、給気圧力、排ガス中の酸素濃度及び燃料消費量の変化
図6に、DPF が詰まった状態(DPF 入口圧力が9kPa と14.3 kPa の状態)を、DPF に詰まりが無い状態(DPF 入口圧力は0kPa)と比較した時の、過給機回転数、給気圧力、排ガス中の酸素濃度及び燃料消費量の変化を示します。
図に示しますように、DPF 入口圧力の上昇とともに図5のモデル図で説明いたしました理由により、過給機回転数が低下して給気圧力が低下します。
これにより、燃焼室に流入する空気量(酸素量)が減少して不完全燃焼が発生することにより、燃費が悪化し、これが続くと出力が制限されることになります。
燃料に添加剤を混合することによりDPF の詰まりを防止し、エンジン性能を維持することが可能になります。
― 出典:自動車技術会2022 年秋季大会学術講演会予稿 No.12 (資料5)-
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